家入一真さんの「なめらかなお金がめぐる社会」を読んでクラファンの凄さを改めて知る

家入一真さんの滑らかなお金が巡る社会を読みました。

これいい本ですねえ。

最近、こういった社会が変わっていく系の本が好きでよく読んでいるんですけど、

家入さんのほんわかした雰囲気が文体に現れていて読んでいて気持ちがいいです。

タイトルにもありますように、「なめらかなお金がめぐる社会を求めて。」今なめらかではない社会に住んでいる身として読んでみました。

副題は「あるいは、なぜあなたは小さな経済圏で生きるべきなのかということ。」ということですが、

「小さな経済圏」という表現は最近よくみますねえ。

今は大きな経済圏に身を置いているということになるので、小さな経済圏とは一体なんなのかどうやったら小さな経済圏に移行できるのかが具体的に知ることができました。

なめらかなお金がめぐる社会とは

なめらかなお金がめぐる社会、ということは、今現在はなめらかではないわけで。

もっとなめらかにするためにはどうしたらいいのかってことが書いてあります。

過去最大に企業の内部保留が大きくなり、富める者はさらに富み、貧乏な者はずっと貧乏なまま。

家入さんはそんな現状を「なめらかではない」と憂いているようです。

現行の社会制度がなめらかではない社会を生み出しているなら、新しい仕組みを作ってしまおうということで、クラウドファンディングCAMPFIREを立ち上げます。

クラウドファンディングとは

ちなみにクラウドファンディングとは、今までの金融のように銀行や株主などの大きな存在が大きなリターンを期待できる事業に投資するのではなく、P2P(ピアツーピア)つまり個人同士が直接繋がって、応援したい人やサービスにお金を投資できる仕組みです。

この仕組みは昔から実は日本に存在していた「無尽」「頼母子講」のようなものです。

その地域の数人の集まりの中でお金をためて管理しておいていざという時にそのお金を使える、という小さな経済圏が存在していました。今も山梨の方とか残ってるところは残ってるみたいですね。

その仕組みを家入さんは自らが会社を率いて作り出すことで、お金の流れをもっと気軽にスムーズに「なめらかに」めぐる社会を作ろうとしているんですね。

クラウドファンディングは前から知っていましたが、こんなに社会を変えるほどすごいパワーを秘めているなんて驚きでした。

ルールが変わった。

今までのルートでなくても資金調達をして夢を実現できる道が新しくできつつある、ということです。

クラファンの企画は基本的になんでもいいらしく、中には授業料を払って欲しいとか、そんなんでお金集めしていいの!?と思えるようなことでも企画に上がっていたりします。

その度に炎上騒ぎになったり、未知のものに対してのモラルが問われているんですが、基本的にはなんでもありの姿勢、むしろ本当にお金が必要な個人に使って欲しいと語っておりました。

製品リリースや町おこしなど、大それたことでなくても、もっと小規模少資金なことでも気軽に自然とクラファンを使えるような土壌ができたら、社会は本当に変わると思います。

大きな経済、小さな経済

大きな経済圏では、融資担当者がお金を出すかどうかの権利を握っていました。

その企画がリターンを見込める可能性のあるものかどうかを見極める目が重要だった。

ですが、小さな経済では、企画をした本人のキャラというか信頼性が重要な判断材料になる。

ここの変化もすごく大きいんだと思います。

言うなれば小さな経済圏は、評価経済。

お金を出す側が「何を」評価してお金を出すのか、そこが変わったといえるでしょう。

どんな小さなことでも、企画をして発表する。そしてそれに賛同してお金を出そうとする人たち。

簡単に言えば、ファンになって「頑張れっ」てお金を出したいと思えるかどうかが重要なのかなと。

なんか面白そうだから応援したい、という今までにはなかった発想でお金が巡っていくようになるのです。

 

この仕組みを見て思ったのは、なんか最近お金自体を目的として稼いでいる風潮があるなあと思っていたのですが、

お金の価値が適正に戻っていくような感じがしました。

お金はただの手段であり、困っている人を助けたり、頑張っている人を応援したり、何か楽しい未来を作るためのツールにしか過ぎないんだということがお金の本来の使い方なんじゃないかと。

僕はそんな社会があるなら喜んで参加したいですし、そんな中で生きていたら楽しくなるだろうなあと感じました。

 

僕らはなんのために生きるのか、これを考えた先にこそ、新しい時代がひらけます。

 

 

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