[書評] 水野学「センスは知識からはじまる」は高確率でセンスが磨ける本

こんにちは、syncdesignです。今日も評判の書籍の読書感想文です。

 

みなさんセンス問題どうしてますか?

 

「センスがないから自分には判断できません、相談して会議で決めます。」

「デザイナーさんにどうやって指示を出して外注すれば良いのか困る」

「自分の意見はあまり役立たないものだ」

「パワーポイントの資料をもっとおしゃれに見栄え良くしたい」

などなど、デザイナーやものづくりを「していない」立場の人にとってはこのセンス問題は大きな悩みとなりますよね。

 

また、現役のデザイナーさんやデザインを学ぶ学生さんもセンス問題に悩んでいます。

「ポスター、チラシ、フライヤーのデザインをもっとスタイリッシュにおしゃれにできなかな。。。」

「グラデーションのカラーパターンや色彩の配色がイマイチ決まらないなあ」

「センスアップしてデザインの仕事に就きたい」

「ファッションデザイナーやファッションモデルになりたい」

「作詞作曲がイマイチプロっぽくできない。。」

「アプリのインターフェースがイマイチかっこよくできないんだよなあ」

などなど、センスが関わるいろんな分野があり、それらに携わる人も試行錯誤しながら生きています。

 

そんなセンスに関して悩んだ時におすすめな本があります。

水野学さんの「センスは知識からはじまる」です。

これは、有名デザイナーの水野学さんが書いた「センスの捉え方」が書かれた本です。

これを読めば、センスとはどういうもので、どうやったら理解できて、どうやったら身につくのかが書いてありますのでポイントを絞ってレビューして生きたいと思います。

水野学さんとは

著者の水野さんは、色々有名なデザインをしている方です。

good design company というデザイン会社の代表をしている社長さんでもあり、アートディレクターでもあります。

主な有名デザインは、NTTドコモの「ID」、熊本県キャラクター「くまモン」、ユニクロの「UT」などがあり、その他多数のデザインを手がけています。

元々はグラフィックデザインをやっていたそうなんですが、いそれ以外にもインテリアや商品企画、パッケージデザイン、コンサルティングなど才能を発揮されている方です。

「センスは知識からはじまる」の要約

この本を読んで1番のキモをお伝えします。

センスとは知識の集積である

これにつきます!

まあ、本のタイトルがそのまんまなので予想はついたと思いますが、読めば読むほどなるほどなあと思います。

センス=知識

と言っても過言ではない。

それはなぜかというと、センスを発揮するとは、「自分の中にある様々な知識からその時に必要なものをピックアップしてきて、組み合わせるだけ」だからです!

だから、センスを発揮すすために重要なのは普段の「好奇心」なんですね。

色々なものに興味を持ち、いろんな人の考えを知ったりものの仕組みを知ったりする。

そういった知識の積み重ねによって、センスを発揮する土台が作れるということですね。

センスとは新しいものを生み出すことじゃない!

結構勘違いしている人がいるんです。

それは「世の中に存在しない全く新しい斬新なものを生み出さなければならない」という誤解です。

新しいものを生み出す=センスがあると思っているんですが、水野さんが考えるセンスとはそうではない。

ものをつくる人間は、新しさを追い求めながら、過去へのリスペクトも忘れないことが大切なのではないでしょうか

どういうことかというと、誰も知らない斬新なものは、斬新すぎて誰にも見向きもされない可能性が非常に高いわけですね。

誰かに見せても、見たことないものだから「なんじゃこりゃ」と思われて終わりです。

その全く新しいものを世の中に広めようと思ったら、莫大な広告費や時間をかけて世の中に浸透していかなければ、見向きされないんです。

そうではなくて、世の中で浸透しているもの、みんなが知っているものを組み合わせて新しい切り口で世の中にだす、ということがセンスなんです。

新しいものを生み出すために、過去をリスペクトして、仕組みや歴史を学んで応用して活かす、そういう温故知新の考え方がセンスであるということです。

センスとは、感覚でも生まれつきの才能でもない

「センスとは感覚的なもので、生まれつき持った才能なんだ。。。」というのも誤った考え方です。

確かに「Sense」は直訳すると「感覚」という訳になります。

がしかし

人のセンスは感覚ではなく、膨大な知識の集積なのです。センスとはつまり、研鑽によって誰でも手にできる能力と言えます。決して生まれつきの才能ではないのです

これは希望の湧いてくる話ですね!

知識を蓄える研鑽を積めば、誰もがセンスを手にすることができるということです。

生まれつき、というか、今現在センスがないからといって諦める必要な全くないんです。

自分がセンスを持ちたい分野の知識はもちろん、全く関係ない分野の知識でさえも、組み合わせや応用によっては使える材料になるんですね。

結論:センスを身につけるにはどうしたらいいか

具体的には、好奇心を持っていろんな知識を蓄えよう!ということですね。

一朝一夕には身につくものではないですが、センスを磨くにはどう進めば良いのか道が見えたのではないでしょうか。

是非とも楽しみながらセンスある人生を作り上げてください。

 

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