インナーワールドとアウターワールドの話

 

最近、世の中の出来事やものやサービスなどにそんなに過剰に反応しなくなった。

昔は新商品が出たり、新しい情報に飛びついていたが、今はそんなでもない。

新しいものが世の中に現れたとしても、冷静に受け止めてしまう。

人間としての感情が失われてしまったのか?

歳をとったことによる慣れなのか?

そうではない。

全ての外的なものが同じに見えてしまう。

つまり新しい段階に入ったのだ。

自分というベースから見た外界の世界。

その世界で起きていることはなんとなくわかってしまう時代になって、探検し尽くされた感があるからだろう。

もちろん自分で行って隅々まで見たわけではない。

けれど、数十年前には考えられないほど地球が身近に感じられるようになった。

飽きた、というか想像できるようになった。

そして最近のもう一つの変化は、自分というベースの「内部」の話。

今まで自分の「外界」の世界に興味を持って生きてきたが、

自分の内面に興味が膨らみ、見れば見るほど奥深く、外界と同じような世界が

自分というたった一人の人間の中にも広がっていることを発見した。

いわば、外界の世界はアウターワールド、内面の世界はインナーワールド。

インナーワールドの探求こそが今最も面白いことなのではないかと思う。

インナーワールドと聞くと、なんとなく、ヨガ、瞑想、マインドフルネスなどの精神鍛錬のワードが思いつく。

確かにそういったこともインナーワールドの探求としてはとても面白いのだが、

それだけではない探求の仕方が可能になった。

例えば、予防医療として自分の内面を探ること。

今や次世代シーケンサーが安価になったおかげで、自分の体の遺伝子情報を細かく調べ、遺伝子的にどんな病気になりやすいかなどの情報が調べればわかるようになった。

そういった観点で自分の体のことを再発見する。自分でさえ知らなかった自分に出会う。

これはとても面白い最先端の遊びだと思う。

また、腸内環境や口内環境という言葉からわかるように、自分の内部にたくさんの微生物が存在していて生きている。

そうなると自分の体の中はもはや一つの生態系。

自分が食べるもの一つで内部の環境が変わってしまいかねない。

そうなると、食べ物やサプリメント、菌に至るまで摂取するものに関して気をつけて見るようになる。

 

また、科学的に実証されているかどうか疑問が残るが、波動医学として人体を波動として考えて病気の波動を撃退するなんてものもある。

こういった、世の中に浸透していない不思議なものも、自分の体が良いと思えば良いし、合わなければやめればいいだけで、遊びとしてはおもしろい。

 

また、輪廻転生という考え方。

人の魂は何度でも生まれ変わり、永遠に死なないという考え方が正しいとするならば、

今この世に存在している自分の肉体はただの入れ物であり、永遠に生きる魂が今自分に入っているとも言える。

そうならば、なぜ自分はこのような魂と身体に今なって存在しているのか、

存在の意味を考えるようにもなる。

 

そんなこんなで色々なインナーワールド探求の道筋があって、

今まで興味なく生きていただけに楽しめることが満載なのである。

 

しばらくはアウターワールドの遊びもそこそこに、インナーワールド探求の遊びを楽しもうと思う。

 

 

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