妊娠についてどれほど知っていますでしょうか?
おそらく子供が欲しいと思って積極的に調べないと普段気にしない人が多いんじゃないかと思います。
まだ出産についてよく知らないし、具体に的になってないんだよなあ、という方に読んでもらいたい記事になっています。
このページでは、妊娠のメカニズムってどうなってるの?とか
よくなかなか赤ちゃんができなくて不妊治療するって聞くけど、
どういう仕組みなの?という内容についてなるべくわかりやすく書いていきます。
妊娠のメカニズム
妊娠は簡単にいうと4つの段階に分けられます。
1、射精 2、排卵 3、受精 4、着床
1、射精
セックスをして射精された精子が、卵管へ進みます。
2、排卵
毎月一回、卵巣から卵子が一つ卵管に飛び出てきます。
3、受精
卵管で卵子とたくさんの精子が出会います。
その中の精子が一つだけ、卵子のバリアを破って中に入っていきます。
4、着床
受精した受精卵が、細胞分裂を繰り返しながら子宮へと向かいます。
そして子宮内膜で着床します。
こんな過程を経て、子宮内で赤ちゃんがだんだん大きくなっていくわけですね。
ですが、射精をしたら、毎回こんなに簡単にいくかというと、そうでもありません。
なぜ不妊になるの?
妊娠のメカニズムがわかっていても、妊娠ができない場合があります。
いわゆる不妊ですが、原因には色々あります。
大別すると、1女性側の原因、2男性側の原因、3原因不明になります。
女性側の原因
女性側の原因は様々な理由が考えられます。
1、排卵の問題
排卵がなかなか起こりにくい状態です。
ダイエットや過度なストレスなどによって生理周期が不順になってしまうことも原因の一つです。
2、卵管の問題
卵管が狭く閉じてしまったり、癒着してしまったりすると、卵子や受精卵が通ることができなくなり不妊になります。
これはクラミジア性感染症や子宮内膜症によって閉塞したり癒着したりするのが多いようです。
3、子宮の問題
子宮内にポリープや腫れ、癒着が起こって着床がうまくできない状態です。
4、子宮頸管の問題
子宮と膣を繋ぐ子宮頸管に異常があると、精子をそれより先に運ぶことができなくなる状態です。
5、免疫の問題
何らかの免疫異常が起こり、精子が通過したり卵子と結びつくのを妨げられてしまう状態です。
男性側の原因
1、性機能障害
EDや性行為ができないなどの状態です。
ストレスや疲れ、動脈硬化や糖尿病などが原因になります。
2、精子の数が少ない、または無精子
精子を作り出す機能がうまくいかなかったり、作られた精子が弱々しかったり奇形だったり、精子自体が作られなかったりする状態です。
3、精子路障害
精子を運ぶ経路に炎症などが起こり、精子がうまく通れない状態です。
原因不明
原因不明の不妊はだいたい1/3ほどの割合であるようです。
原因不明とはいっても、現代の検査では見つけるのが困難なだけで
将来的には原因究明されるかもしれませんけどね。
不妊治療はどんなことをするの?
さて、妊娠のメカニズムと不妊の原因が何となくわかったところで、
不妊治療はどんなことをするのでしょうか?
治療としては、タイミング法、排卵誘発法、人工授精、体外受精などがあります。
タイミング法は、排卵日と性交のタイミングを合わせる治療
排卵誘発法は、薬や注射で卵巣を刺激して排卵させる方法です。
人工授精は、採取した精子を人工的に子宮に入れる方法です。
体外受精は、精子と卵子を採取して、体外で受精卵にしてから子宮内に戻す方法です。
これらは原因によって段階的に行われ、保険でまかなえる治療と保険適用外の治療があります。
不妊治療の限界はあるの?
不妊治療をしている人たちの声を聞くと、様々な意見があり、大変なことも多く聞きます。
高額な医療費と時間がすごくかかる可能性があるし、
やっとできたと思ってもうまく出産できないこともある。
そして、男女間の意識の違い。
男性はまだ仕事優先で妊娠のことは女性に任せる、ということも多いし、
女性の社会進出により、女性も仕事しながら妊活をしなければならないこともあります。
治療のためにはストレスを無くし、生活習慣に気をつけることも必要になってきますが、そのためには社会的なヘルプがほんと大事ですよね。
また、高年齢になればなるほど、問題なく妊娠できる確率も下がっていくので年齢の壁もあります。
卵子凍結の技術もまだまだ確立してはいないようです。
じゃあどうする!?
暗いことばかり書いてしまいましたが、
自分とパートナー、そして生き方をもう一度見つめ直すしかないと思います。
優しい社会制度ができればそれもいいのですが、
社会が変わってくれるのを待つ時間はありません。
本当に妊娠したいのなら、今の自分の生活で本当にいいのだろうか?
何か自分にできることはないのだろうか?
まずはそこからです。
まだ出産について具体的に考えていなかった方に少しでも考えてもらうきっかけになったら幸いです。
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